エクソシスト
良作だけど悪魔が胸糞。鈍器でぶん殴りたくなるくらい胸糞。驚かせるシーンがほぼ無いので怖くはない。メインテーマ以外のBGMも過剰な効果音もなく淡々としている。家自体に問題があるわけでもなさそうだし、親子だってちょっとストレスが多いだけで、何かをやらかしたわけでもないので、どうして悪魔に憑りつかれたのか分からないし、分からないまま終わるのでスッキリしない。理由なく子供が悪魔に憑りつかれるというのは嫌な展開だけど、憑りつき方一つにしても、日本と海外の違いが面白い。日本は得体のしれない不気味さがあるけど、海外は本人や周囲に対する嫌がらせで不快。
年齢と病気の所為で不安しかなかったメリンは、予想外に頼れるお爺さん神父だった。病気には勝てなくて残念だけど。悩める神父程度だと思っていたカラスはメンタルが瀕死状態だった。母親関係で色々と悩んでるとはいえ、神父業をやってる割に動揺し過ぎ。最後にキレて悪魔に物理攻撃かましてたけど、悪魔相手に無理心中が効くとは思えない。一応、一般人でも自己犠牲で悪魔を払えるみたいだから、倒すわけではなく、子供から払うだけならそれでよかったのかな。
親子のシーンだけ見ると時間の流れを感じないから、短期間で取りつかれて大惨事になってる気がするけど、合間に入るカラスのシーンでは、母親を自宅介護状態から施設に預けた後に亡くしているので、思った以上に時間が進んでいるのがわかる。それだけ子供が苦しめられたわけで胸糞倍増。
一時期カットされてたとかいう噂のブリッジウォークは、完全にギャグだからカットしたままで良かったと思う。それ以外のシーンと毛色が違い過ぎて戸惑う。