レディ・ガイ
男性時の姿が胸を平にして髭と男性器を生やしただけという、割と雑な姿だった。腕と背中から腰にかけてのラインが女性的な綺麗さなので、男性というには無理がある。折角、男の時も女の時も裸を晒しているのにちょっと残念。元々、中性的な男という設定だったら、男性時のシーンを女性のキャストでやってもここまでの違和感はなかったかもしれない。
もっとがっつりとアクションがあると思っていたら会話シーンがメインだった。殺し屋の独白の合間に、復讐としてちょっとした銃バンバンがある程度。あとは医者と精神鑑定の人の会話くらい。そんな感じなので、最初はネタにもならないダメ映画かなと思ったけれど、過去の殺し屋の話と現在の医者のシーンを交互に描きながら繋がりをジワ見せしてきたり、医者の思考がそもそもおかしい所為で、実は主人公は存在しないんじゃないかと疑わせたり、意外に結末が気になる展開だった。