シャッターアイランド
主人公も収容者だという事だけ知っていたけど、その部分だけは知っていた方が面白いと思う。単なる説明台詞やちょっとした仕草でも主人公に関わるんじゃないかと予想したりできるし、その予想が当たったり外れたりするのも楽しめる。ただ、その所為で、音声さえ聞いていれば良いだろうという、ながら見ができない。かったるいシーンも飛ばせない。伏線探しは楽しいけど疲れる。
どこからどこまでが現実で、どこからどこまでが妄想なのかはっきりしなくて悩む。死人が出てくるところは当然として、茶番が酷いところが妄想かなと思うけど。それとも職員が優秀な役者なだけで、ほぼ現実なんだろうか。そんな割と芸達者な職員が頑張ったのに、結局、主人公が過去に耐えられなくてロボトミーを望むから後味が悪い。空想に逃げるくらいだから、背負って生きるなんて無理なんだろうけど。あんな茶番劇をしないと現実を見れないくらい妄想に逃げるなら、嫁を殺した時点で死んどけば良かったのにと思う。
傍らにハルクさんがずっといた事に30分以上経ってから気付いて、何か気になって最初からまた見てしまったけど後悔してない。