キングスマン
全く飛ばさなかったどころか次の日にまた見るくらい好みの作品だったけど、期待していた様なスマートなオサレアクションではなく、銃バンバンやら肉体言語やらのよくあるアクションがメインで少し拍子抜けした。普通のスパイアクションとの違いは、着込んだスーツが派手に乱れるか殆ど乱れないかといった程度。身体能力がずば抜けているチンピラもどきの主人公がキングスマンに加わる話だから仕方ないとはいえ、やだ……紳士……となるシーンもほぼ無い。ユーモアも悪乗りがある程度でそんな笑えるわけじゃない。景気良く破壊されるのでグロさはないけど、アクションに部位破壊が当たり前のようにあるのには驚いた。
内部に裏切り者が~の辺りが、キングスマン自体が無能集団になるレベルの雑さだったから、もう少し話の持って行き方に気を使ってもらいたかった。何となく裏をかかれてる感があってチップの情報も得てる状態で、発言が微妙におかしくてチップを埋め込まれた人と同じ場所に傷がある人がいるのに、全く気にも留めないのはどうなのかと。まぁ、紳士なスパイによる派手なアクションとか面白いよね的なノリだろうから、気にしたら負けなんだろうけど。
中盤のハリー無双の時のコリン・ファースが格好良いわ色気があるわで、個人的にはあのシーンだけで充分見る価値があった。無双し始めはスマートなアクション、無双中は普通のアクションなんだけど、髪は乱れてもスーツは乱さない徹底ぶりが素敵。今までコリン・ファースに何の興味もなかったのに、こんなにときめくとは思いもしなかった。