アンボーン
幽霊がメインのビックリホラーかと思ったら、悪魔祓いの話だった。後半の失速具合が半端ない。悪魔祓いの儀式とか馴染みないし、やたら仰々しくて好きじゃない。あと、老人ホームに行くレベルのお年寄りが悪魔に襲われたり化け物になったりするのって、怖いというよりも老体に鞭打つ感じが辛いからやめてほしい。
一人っ子かと思っていた主人公が実は双子だった(片方は胎内で死亡)という展開から、双子が鍵のミステリ要素でもあるのかと期待していたら、双子は鏡で、その鏡を通して悪魔がこの世に現れるという、単なる通り道で大した意味がないと分かった時のガッカリ具合といったら。呪いの始まりはアウシュビッツなので、双子が絡むのはいいんだけど、主人公の亡くなった兄弟自体に意味があるように話を持っていく必要はないと思う。やたら主人公が双子である事に拘ったのは多分、最後の「主人公もまた悪魔の通り道になる双子を妊娠してしまった……!!」というオチをやりたかっただけなんだろうな。