ジェーン・ドゥの解剖
B級だと思っていたら良作だった。ビックリポイントは少な目だけど緊迫感はちゃんとある。尺を稼ぐために喚いたり喧嘩したりするシーンが無いので苛々せずに済む。ジェーン・ドゥの正体や、爺さんばかり痛めつけられるのにも理由があったので、ホラー映画にありがちな、何故こんな事になったのか分からなくてもやもやする感じが無い。メインの登場人物が爺さんと青年のみというのも珍しくて良かった。序盤以降、女の悲鳴を聞かないホラーとか初めて。
ホラーとしては正しい設定なんだけど、何の落ち度もないのに、偶然、呪詛アイテムと接してしまったがために呪い殺されるとか、なかなかに酷い。ただ殺すんじゃなくて、嫌な思いを散々させた挙句というのがもう。おかげで後味が悪い。
ジェーン・ドゥに火を放ったら予想以上に燃えたので割と冷静に消火器で消すのとか、登場人物が異常事態に慣れちゃって段々驚かなくなるのに、見てる側はいつまでもビクってなるから何だか恥ずかしかった。