日本映画

主人公が自分を見つめなおす話がメインで殺人事件はおまけだった。サスペンスミステリを期待してただけにガッカリ。主人公が駄目人間なもんだから、主人公側に感情移入が全くできない。被害者も嫁と同僚以外は駄目人間ばかりで、酷い殺され方をしても気分が悪くならない。というか、30分足らずでほぼ全員殺されて素性も明かされるので、何かを思う時間すらない。残りは主人公のクソっぷりが明らかになったり、カエルがヒャッハーしたり、主人公が血みどろになったり。

主人公はクソで犯人もクソ、被害者もクソでチョイ役の人ですらクソという油断のならないクソキャラ映画。クソじゃない同僚が天使に思える。犯人が理由なくチートキャラ。主人公側に犯人の協力者がいるわけでもなく、犯人が権力者の親族という事もない。ストーリーも序盤からカエルが主人公を追い詰める展開が続くだけだから盛り上がらない。ただでさえ微妙なのに、音声が割と煩い所為で睡眠導入にもできない。

海外映画

アクションは期待していたオサレアクションが多く、とても楽しめた。タマヒュンも屋根伝いに逃亡するシーンもあって満足。お祈り集団に紛れ込むのは残念ながら無かったけど。ストーリーはスッキリしないので微妙。特に、人の感情や交流といったドラマ部分に関しては、描くのを放棄したのかと思うくらいに雑。

アサクリのアクションが格好良いのって、あのヒラヒラする衣装も理由なんだなと、今回、白Tシャツに灰色スウェット姿でアクションを披露する現在のオッサンを見て思った。同じ動きをしてるのに、現在のオッサンは何だか見ていて恥ずかしい。上半身裸になった後からは、アサクリ時々燃えよドラゴンで不思議な気分。

海外映画

前二作に比べたら雑魚戦が悉くスカっとしないけど、武術馬鹿の夫婦愛ドラマとしては面白かった。雑魚戦もスカっとしないだけで、ボクシングVSカンフーよりは充分見ごたえがあったし。前作のVSサモハンには迫力で劣るとはいえ、ライバル戦は今回も格好良かった。けど、ちょっと効果音がうるさい。

主人公は相変わらず、空気も読めず気遣いも出来ないダメ男で苦笑いが出る。迷惑かけ通しの嫁の顔色が極端に悪くても気づかないし。そんな嫁も死んでしまうし。正義感と武術以外はとことんダメな男に、メンタルくそ雑魚の子供を人並みに育てられるんだろか。実際のイップ師匠と違って、映画のイップマンには他に面倒を見てくれる女性はいなそうだし、今後あのダメ男はどうなってしまうんだろう。

イップマンの動きは素早くてキレがあるんだけど、強いがゆえに派手な動きが少ない所為で物足りない。ライバルの方が動きに力強さがあるので、見ていて楽しい。こういう話の敵といえば卑怯でえげつないのが定番なのに、敵よりも主人公側の方が攻撃が痛くてエグいの、本当笑う。

ホラー・オカルト

ジャケットとふわっとしたイメージしか記憶にない状態だったけど、新鮮な気持ちで見れたし、思っていた以上にホラーコメディで楽しめた。昔見た吹き替えがかなりふざけていた記憶があったけど、字幕もなかなかふざけていた。ビートルジュースは訛りがある設定なんだろうか。

タイトルにもなっているビートルジュースが大して目立ってないどころか、終盤に出てきてちょっと暴れてやっつけられる悪役ポジションだったのが意外。幽霊夫婦に有難迷惑な手助けをする悪魔と、何も知らないで幽霊屋敷に住む住人のドタバタコメディだった気がしたけど、大分改竄された記憶だったみたい。

映画祭り

割と愉快な方のゾンビ映画。

『ショーン・オブ・ザ・デッド』
終始コメディかと思ったら、一部分以外普通のゾンビ映画だった。ゾンビが出てくるまでがグダグダで退屈。彼女に振られて飲んだくれる話とか冒頭15分で終わらせてくれないと寝てしまう。相棒のデブニートが予想を裏切って本当に単なる役立たずのゴミだった。あと、あの終わり方は悪趣味。

『ゾンビ・ハイスクール』
開始10分でゾンビパニックになるのが良い。特筆することもない普通のゾンビ映画だけど、スクールカーストが前面に押し出されていて、偶に嫌な気分になる。ゴスの子以外は主人公も含め皆クズだから終わり方に納得いかない。あのオチで噛まれていれば良いんだけど。

『ゾンビスクール!』
汚いしグロい。でも面白い。生き残り同士の諍いが少なく、変わり者の教師はこっちの知りたいことをすぐに教えてくれて、子供だろうが何だろうが容赦なくぶちのめしていくので、ゾンビ映画にしてはストレスが少ない。冒頭のクソガキが最後までクソガキでイラっとするけど、しっかり始末されるし。ラストは進行形で大惨事なのに、変わり者の教師が謎のチート頭脳持ちかつ、主人公補正的な能力を持った脳筋がいるので、その後に不安が無く、何となくハッピーエンドの気分。