海外映画

男性時の姿が胸を平にして髭と男性器を生やしただけという、割と雑な姿だった。腕と背中から腰にかけてのラインが女性的な綺麗さなので、男性というには無理がある。折角、男の時も女の時も裸を晒しているのにちょっと残念。元々、中性的な男という設定だったら、男性時のシーンを女性のキャストでやってもここまでの違和感はなかったかもしれない。

もっとがっつりとアクションがあると思っていたら会話シーンがメインだった。殺し屋の独白の合間に、復讐としてちょっとした銃バンバンがある程度。あとは医者と精神鑑定の人の会話くらい。そんな感じなので、最初はネタにもならないダメ映画かなと思ったけれど、過去の殺し屋の話と現在の医者のシーンを交互に描きながら繋がりをジワ見せしてきたり、医者の思考がそもそもおかしい所為で、実は主人公は存在しないんじゃないかと疑わせたり、意外に結末が気になる展開だった。

映画祭り

『ブレイン・ゲーム』
オカルトものだと思っていたから、能力者同士の犯罪もので驚いたけど割と良かった。犯人が本当にやろうとしている事や、主人公が過去にした事的に、主人公の考えが分かり難いので、ラストがどう転ぶか読めなくて緊張感がある。

『キュア 禁断の隔離病棟』
病院関係者が胡散臭く、何かを追求しようとしてものらりくらりとかわされて苛々する感じがあり、良い意味で不快。ちゃんと主人公を負傷させて動きを制限しているし、元々のメンタルも悪くさせて事態を混乱させてもいて、流れがとても模範的。でも、オチがオカルト寄りで、期待していたのとは違って残念。

『プリズナーズ』
ずっとシリアスで重い展開が続いていくからしんどい。見終わってから、あの胸糞親父の扱いがしっくりこなかったので少し調べてみたけど、フリーメイソンの指輪とか気付かないし、干支占いで他宗教とか考えもしないよ。父親が闇落ちしかかっても神を信じていたから子供が救われた的な事が書かれてたけど、思い込みで無実の人間を監禁拷問、半殺しにしても神に祈ったら許されるとか頭おかしい。

ホラー・オカルト

大きな事件が起きるわけでもなく、主人公に特別な何かがあるわけでもなく、神学校から紹介された神父による悪魔祓いを手伝いながら、主人公が色々と考える様が描かれる。テンポよく進むのでダレる事は無いけれど、ジャンルがホラーだからという理由だけで見たので、ずっと、この映画は何なんだろうという気持ちだった。何か、結局、主人公は小さい頃から悪魔に側をウロつかれていたみたいだけど、悪魔って神がいてこそっぽいのに、神を信じない主人公の側をウロウロしていて楽しいんだろうか。

海外映画

いつものマーベルコミック映画で可もなく不可もなく。ただ、主人公が寄生されるまでがクソつまらない。私生活も仕事もフワフワな状態の主人公が、後に敵対する相手の悪い情報を見つけてその辺を突くんだけど、当然、成功することもなく、逆に仕事を追われて恋人にもフラれて腐って云々という、もう、そんなの10分で済ませろよと言いたくなる展開が30分もある。確かに、合間に敵側の企みがちょいちょい挟まれるし、主人公以外の寄生された人の状態も描かれるんだけど、それすらも冗長な所が多い。

寄生された後からはちゃんとアメコミアクションをしていて一安心。主人公に寄生したやつが主人公に従順な良い子で、本当にこれがヴィランなのかと思うくらいだった。

本・漫画

妖怪ものが読みたいなと思い、何故か小泉八雲と勘違いして、それっぽいタイトルだけで選んだ。悪魔とかあるし、妖怪くらい出てくるだろうとかそんな感じで。作者を完全に勘違いしているので妖怪なんて出てこないけど。そもそも、ミステリであってホラーじゃないけど。

何の予備知識も無かったので、明智小五郎と同じ世界にいる別の探偵の話なんだなと思って読んでいたら、終盤、明智が実際に出てきてしまい、そこで犯人が一気に分かってしまったのが残念。確かに、ちょいちょい怪しいなと思ってはいたけど、明智が直接出てきてしまったらもう、犯人決定じゃないかと。でも、それまでに充分、別の探偵の話として楽しんで読めたので満足。説明が面倒くさいなと思う部分もあったけれど、そういう部分を斜め読みしても理解できるくらいに読み易い文章だったし、猟奇的で不気味な雰囲気もありつつ、適度に胸糞なのも良かった。流れで『赤い部屋』も読んだけど、嫌な気分にさせられるだけで、個人的には面白くなかった。