1と2は人を死なせておいて(実は死んでなかったけど)隠ぺいしたもんだから、その後本人や被害者の親族に襲われて殺されたり殺されそうになったりする話で、今回もそんな感じかなと思って見てたら、まさかの鉤爪男のモンスター化。銃は一切効かないのに鉤爪だと大ダメージを食らうって、鉤爪はお前の武器やん。主人公たちにやましい事(主に殺人)があるってだけで差別化出来てるんだから、無理矢理エルム街の悪夢にする必要なかったのに。
返校 言葉が消えた日
原作基準なんだけど色々と表現は変えられていて、自分勝手な主人公の所為で皆が犠牲になった感じはなく、皆が白色テロ時代の犠牲になった印象を受ける。当時の重苦しさは伝わってきたし、レイ以外の人も割と描かれていて、結果、レイに同情もした。でも、自殺の辺りちょっと美化してね?とか、ウェイ君以外死んだみたいに言われてるけどイン先生も生きてなかったっけとか、ウェイ君すげぇ出番あるじゃんとか、ゲームはどうだったか忘れたけどウェイ君なかなかの色ボケだなとか、どうしてこの終わり方であのドラマになるんだよとか、思う事も色々とあった。
ランボー ラスト・ブラッド
どれだけ月日が経ってもトラウマが消えない男が主人公だから空気が重い。前作の時はもう少しランボーの気持ちも落ち着いていた気がした。事件が全く身近ではない分、前作の方が娯楽的に見れたけど、戦うランボーは今作の方が生き生きしてた気がする。誰かを守りながらとかじゃないからかな。自宅で敵を待ち構えてる時とかほんのり1の風味があるし。
組織は当然胸糞なんだけど、拉致られてランボーを巻き込んだ女の子の頭が悪過ぎて、被害者なのに自業自得感あって困る。巻き込まれた結果、更に素人のジャーナリストを巻き込んでいくランボーも大概だし。あ、罠にかかって死んでると思われる相手にもしっかりとどめを刺す(死亡確認する)の、倒したと思い込んで不意打ち食らう演出でイラつくタイプなので、色んなアクションやホラー映画の主人公に見習ってもらいたいです。
ほの蒼き瞳
主人公の記憶から何となく真相は分かってしまったけど、それでも、もしかしたら違うかもと期待しながら見た。けど、予想通りというか、予想よりもモヤモヤするオチだった。確かによくある展開ではあるけれど、目的を達成できなかったのが何かこう、悔しい。犯罪者を殺し切れてない状態で放置プレイされて絶望感だけ残っちゃって、見てるこっちまで暗い気分になる。おすすめに出てきて、興味ないのに何となくで再生して、つい最後まで見てしまったのなんて初めてなのにこの虚しさよ。
制服と帽子の所為で人の区別がつかなくて、名前もロクに覚えない所為でちょいちょい混乱した。ポーくらい特徴ある顔だと区別しやすくて良いんだけど。あと、蝋燭の明かりは実際確かに暗いんだけど、映画では別に再現しなくて良いと思う。
ナイブズ・アウト:グラス・オニオン
さすがはライアン・ジョンソン。中盤までの期待を裏切るネタ晴らし後のクソ展開。実は潜入してました。実は別人でした。実は生きてました。ニヤニヤ顔で気付きました?をやりたかっただけなんじゃないかと思うくらいの雑さ。でも設定だけは魅力的だからつい見ちゃう。最早メインかどうかも分からない殺人事件に関しても、自分の考えたクソトリックをクソだと自キャラに言わせるとかもう情けない。あとオチ。クソ馬鹿子分がクソ馬鹿親分の下につくのが面倒になりましたエンドとか、殺人事件関係ないしスッキリしないし裏切られた人も救われないし、そういう不条理シナリオでもないのに何やってくれてるの。というか、ペーパーナプキンをドヤ顔で突き出して燃やされてるんじゃねぇよ。