連続殺人ミステリかと思ったらミステリ要素入りのゾンビパニックだった。やたら滑るギャグも序盤だけかと思ったら終盤まで入れてくるし、なかなか酷い。こういう事があるから、やっぱりストーリーを先に知ってた方が良いんじゃないかと思ってしまう。ミステリの期待をぶち壊す勢いでゾンビパニックを見せられて、半分近く経ってから人による殺人でミステリ要素を出されても、もうどんな気持ちで見て良いのか分からない。その頃にはトリックとかどうでも良くなってたし。
ザ・ファブル 殺さない殺し屋
前作はもっとギャグ全振り映画だと思っていたから、別ベクトルに期待値高くて何か違った感があったけど、今作はもうシュール系なのが分かっていたから普通に面白かった。途中で余計な感想を考えたりする事なく見続けてたし。堤真一は分かり易いゴミクズで気持ち悪くて良いし、安藤政信は強そうに見えるけど割合小物で可愛くて良い。馬鹿同僚は消えてスッキリ。
アクションもしっかりとあるんだけど、あまり記憶に残らなかった。前作みたいに動きが格好良いと思って戻して見る事もなかった。オシャレ感が減ったのかも。
呪詛
凄い怖いと一部で話題になってたから見たけど、胸糞なだけだった。自ら首を突っ込んで呪われて、更に自分勝手なことして状況が悪化して、最終的には呪いを拡散して薄めようとするとか馬鹿みたい。主人公は非があるからボコられても良いけど、巻き込まれた周囲の人が可哀想過ぎる。恐怖演出はお化け屋敷系ドッキリで、オカルトシーンは蓮コラグロ系嫌がらせ。ビクッとするシーンはあるけど後を引く怖さは全くない。最初の衝撃映像が突拍子も無くて一番面白かった。
スウィートホーム
子供の頃に見たらグロさもあるし、多分、ちょっとしたトラウマ。大人になってからだと、本職じゃない人たちの演技の下手さが気になるし、その時代の撮り方なんだろうけど、顔面アップのリアクション(顔芸)多用で落ち着かない。亡くなった母親の形見だからって、10代後半の女の子がワンピースを持ち歩く設定もピンとこない。
今見ると怖くないし、ホラー独特の緊張感も無いけど、懐かしい雰囲気で面白かった。でも、散々人の子供を焼き殺しておいて自分だけ昇天するラストは納得いかないし、山村さんが謎のままで終わってしまったのも残念。ヒントくらい欲しかった。
あんな雑な供養塔だから壊されるんだよと、ちょっと思ったりもしたけど、まぁ、手頃な石が欲しいからって、いかにもな怪しい積み石に手を出すのがそもそも頭おかしいんよね。
アクション映画祭り
『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』
アウトローが酷かった記憶があり、見る気は無かったのだけど、それよりは良くなってると耳にしたので。まぁ、いつものトム映画だった。どちらかと言えばつまらない方。
『ANNA/アナ』
ルーシーもそうだったけど、意外に楽しい。思ったよりもクドくてダルいシーンが控えめな気がする。それでも正直、1.5倍速で充分。主人公の衣装の着こなしが素敵で、色んなコスチュームが楽しめた。
『道士下山』
道士が外の世界で暮らして精神的に成長する話なんだけど、先生との出会い編、新たな師匠編、弔い編、的な短編集を集めて一本の映画にした感じ。先生との出会い編は要らないと思う。