酷い虐めを受けてメンタルが壊れたヒロインが加害者たちを惨殺する、胸糞血みどろホラーだろうなと思って見たら全然違った。一応、襲われた復讐に見えるけど、ヒロインの方から襲わせるような行動をしてるし、共犯者の存在の所為で、そもそも殺す為にキャンプ場に誘い出したようにも見えるし。管理人が殺されたのは共犯者の存在を証言されたら困るから、という事で理解できる。でも、登場人物全員が殺される理由が分からない。女二人と髭の人なんてヒロインに関わってもいないのに何で殺されたのかと。共犯者が殺したがりのサイコ野郎で、それに惚れてるヒロインが殺人を手伝ったとかなら納得できるんだけど。それと、共犯者の「生きているのを見られて困る相手が誰もいない状況で死んだふり」をする意味が分からなかった。見てる側を騙す為だけの演出なんだろうけど、意味もなくプカプカ川に浮いてるのが滑稽すぎる。
バーフバリ
飛び散る汗と香辛料。濃過ぎる顔と演出。見終わった後の満腹感が半端ない。戦闘ではもちろん、それ以外でも主人公さえいれば充分で、ガチの主人公補正を見た。おなかがいっぱいになった時点で時間を見たら、まだ30分しか経ってないという衝撃。映画2本は見た気分になってもまだ1時間程度しか経っていなくて困惑。過去のエピソードをやってる辺りで体力の限界を感じて力尽きそうになった。でも実際、過去エピソードはそれまでに比べて進みが緩やかで少しダレる気がする。
字幕を見ないと言ってる事が全く分からない。イチャイチャで主人公が茶目っ気を出すと何故かグーで殴りたくなる。でも、過去エピソードの彼が粋な事を言うとバーフバリ!バーフバリ! 女の人が程良く強くて聡明で素敵。伯母もよくある馬鹿親じゃなくて良かった。代わりに叔父がクソ馬鹿親だったけど。凄い良い所で終わるのずるい。続きがめっちゃ気になる。
セル
登場人物たちも訳が分からない風だけど、見てる側も訳が分からない。携帯の電波の所為で凶暴化するのはわかるけど、誰が何のためにやってるのか予想すらできないままロードムービー風な逃亡劇が進むので、ただただボーっと見続ける羽目になる。漫画家の主人公が躊躇なく凶暴化した人たちを殺すのは苛々せずに済んで良いんだけど、役に立ちそうな人が特に役に立たないまま死んでいくのはさすがに酷かった。陰謀渦巻くサスペンスかと思ったら普通にオカルトホラーで最後までボーっと見ていた。ジャンルは確かにホラーだったけど、粗筋がサスペンスに思えたんだよな。後で、原作がスティーブンキングと知って、妙に納得した。
ジュラシック・ワールド 炎の王国
前作の記憶がほぼ消えてる状態で続編を見るのはやめようと思いながらも、1度しか見てない作品を何年も覚えていられるわけがないし、思い出す為にもう一度見る気もないもんだから、登場人物や関係性を一生懸命思い出しながら見るはめに。でもとりあえず、1作目から出てるアジア人の研究者(?)が面倒って事は分かった。あいつが死んだり研究成果が消滅でもしない限りは恐竜への虐待が続くわけだし。あと、前作もだったと思うけど、ブルーさんが酷使されるのが可哀想。あの子に何か見返りがあれば良いんだけど。
ハイブリッドな新種の恐竜を作るのって何かもう、それは恐竜とは違うものな気がする。前作と違ってあからさまな「続く」仕様で消化不良だったし、続きが上映されてレンタルでもされたらまとめて見るくらいでちょうどいいかも。
ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー
単体の話としてもそれなりに楽しめるんだけど、過去作を把握してる事前提の雰囲気が結構強い。過去作のストーリーも設定も殆ど忘れた状態だったので、何かしらの設定が出てくる度にそれが頭に引っかかり、常にもやもやしながら見る羽目になってしまった。監督がロン・ハワードという情報だけはあった所為で、どこで誰が裏切るんだろうとか、どいつが真の黒幕なんだろうと変にドキドキした。実際、終盤の裏切って裏切られてのノリがスペースカウボーイというよりもサスペンスミステリーだった。ヒロイン関係はあんな禍根を残しそうな終わり方じゃなくて、普通に死ぬなりなんなりしてお別れした方が良かった。原作がどんなものか知らないけど、魅力的で賢くて強かな最強ヒロイン臭が鼻につく。
チューバッカは今作でも感情豊かで可愛いくて勇ましくて良いオッサンだった。あの種族の100歳が人間の何歳か分からないけど、何か動きがオッサンぽかったから可愛いオッサンの印象になってしまった。