海外映画

悪名高いライアン・ジョンソンが監督・脚本だから劇場公開時に見るのをやめたけど、まぁ、やめておいて良かったなという感じ。眠くならなかったし、決してつまらないわけじゃないんだけど、余所見をする事はあったから、手放しで面白いとも言えない。昔のミステリー小説の雰囲気があるのは良かった。

途中、周囲に人がいる中で看護師が事件の証拠を消そうとしたり、予想外の証拠が出てきて何とかやり過ごそうとしたりしていて、そういった緊張感が苦手なのでしんどかった。クリスが出張りはじめた辺りからあからさまに怪しくなるから、緊張感が無くなり気楽に見れるようになった。あと、作中で唯一の善人扱いされてるけど、遺産は絶対放棄しないし、自分のやった事を結構な状態になるまで隠そうとするし、看護師もなかなかアレな性格だと思う。

ホラー・オカルト

『アナベル 死霊館の人形』
死霊館シリーズ、三度目の正直のつもりで見たら割と面白かった。心霊現象からのVS聖職者、最終的に自己犠牲で封印という安定感。オカルト映画定番の、見えない何かに景気よく吹っ飛ばされるシーンが本当にコントなので、もう少し笑いに繋がらない飛ばされ方をお願いしたい。それにしても、あの不気味な人形を可愛いと思う感覚は外国人だからなんだろうか。あんなのが実際にあったら普通に怖くて絶対に手に取らないんだけど。

『アナベル 死霊人形の誕生』
音声の倍以上の効果音で驚かすの本当クソ。確かに凄くビックリするけど、ホラー的な意味では全く怖くないし、大音量を警戒する所為で画面に集中する事もできない。性格の悪い年長者は結局死なないし、悲惨な目にあう子は別に問題のある子じゃないのでちょっと後味が悪い。ジャニスが乗っ取られてアナベルになって、前作で悪魔降臨の儀式をやる結果になるオチはちゃんとホラー映画していて良かった。

『アナベル 死霊博物館』
今までのアナベルシリーズとは違って、子供たちが恐怖に怯えながらも頑張ってアナベルを元の場所に戻す、ライトなティーン向けホラーという感じ。色んな呪いのアイテムがあって面白い。嫌がらせ程度のものだったり、命に影響があったり、ただ愉快なだけだったり。アナベルシリーズだからもっとアナベルが大活躍するのかと思ったら、ちょいちょい人の視界に入ってきて不気味さアピールをしてくる程度だった。他の呪いのアイテムに色々とやらせてるのはアナベルらしいけど、見てる側的には、呪いのアイテムが自由に遊びまわってる様にしか見えない。

ホラー・オカルト

死霊館・アナベルシリーズのスピンオフ。アナベルで出てきた神父様が出てくる。アナベルでてっきり死んだと思ってたけど、どうやら生きてたみたい。なんか別のホラーと記憶が混じってるのかな。雰囲気がアナベルや死霊館とは違うけど、恒例のぶん投げシーンで、あぁ、アナベルシリーズだなと実感できる。

音で驚かすのは相変わらずだけど、音量は割と控えめ。子供たちが襲われるシーンは緊張感があってドキドキする。でも、主人公の外見や声が妙に勇ましくて、怖がっていても負ける気がしないというか。怨霊と対峙するシーンなんて、怨霊を相手にしてるんじゃなくて、実体のある化け物を相手にしている様に見える。

子供が絡むもんだから主人公は基本、勇敢だし、シャーマンも殆ど動揺せずに攻撃魔法をぶっ放すし、怨霊がよく動き回るのに加え、追加の人間が物理で乱入してくるし、後半は心霊ホラーというよりも超常バトルもので面白かった。

海外映画

大方予想通りの展開だったけど、ラストバトルが思っていたのと全然違って満足。ヒーローの知識が全く無い方が楽しめるパターンで、実際、何の知識も無かったので楽しかった。まぁただ、面白くなってきたのが90分を過ぎた辺りからなんで、終盤の畳みかけが無かったらかなり酷い感想になっていたと思う。

子供っぽい映画が好きなオッサンオバサン向けという感じだった。随所に笑いを挟みつつ、でもその笑いが古臭い。自分がそのタイプなのでフフっとなりつつも、ちょっと恥ずかしい。時代の流れについていけていない魔術師が、もうどうしようもなくなって、偶々呼び込んだ主人公に無理やり力を押し付ける件が好き。結果的に主人公で正解だったわけだけど。

ヒーロー(大人)の吹き替えが役者の顔に全く合ってないんだけど、ノリの良さが話の雰囲気に凄く合っているもんだから、この顔からこの高さの声は出ないよなぁと思いながらも、最後まで吹き替えで見てしまった。キャラとしての雰囲気は良いんだよ。でも俳優の外見と声のトーンが違い過ぎて違和感が凄い。

海外映画

シナリオが雑。バットマンがスーパーマンを危険視するのは分かるけど、何でスーパーマンがバットマンを嫌ってるのかが分からない。社長坊ちゃんがスーパーマンを陥れようとしてる理由もよく分からないし。もう皆あれかな。主義主張の違いとかそんな個人レベルの問題で喧嘩してるのかな。

お祭り映画なのに皆真面目で辛気臭いし、メインのバットマンからして過去のトラウマから過剰に悪を憎む病んだ人だし、ドラマ部分も戦闘部分も全然ワクワクしない。折角、どすこいアマゾネスがいるのに、戦闘シーンすら終盤しか楽しくならないのが残念過ぎる。

ベンアフレックとライアンレイノルズのしょんぼり感が似てる所為で、何かしょんぼり上司が溜息つきながら老体に鞭打つ映画に思えて仕方ない。全然、そんなんじゃないのに。