映画祭り

『ブレイン・ゲーム』
オカルトものだと思っていたから、能力者同士の犯罪もので驚いたけど割と良かった。犯人が本当にやろうとしている事や、主人公が過去にした事的に、主人公の考えが分かり難いので、ラストがどう転ぶか読めなくて緊張感がある。

『キュア 禁断の隔離病棟』
病院関係者が胡散臭く、何かを追求しようとしてものらりくらりとかわされて苛々する感じがあり、良い意味で不快。ちゃんと主人公を負傷させて動きを制限しているし、元々のメンタルも悪くさせて事態を混乱させてもいて、流れがとても模範的。でも、オチがオカルト寄りで、期待していたのとは違って残念。

『プリズナーズ』
ずっとシリアスで重い展開が続いていくからしんどい。見終わってから、あの胸糞親父の扱いがしっくりこなかったので少し調べてみたけど、フリーメイソンの指輪とか気付かないし、干支占いで他宗教とか考えもしないよ。父親が闇落ちしかかっても神を信じていたから子供が救われた的な事が書かれてたけど、思い込みで無実の人間を監禁拷問、半殺しにしても神に祈ったら許されるとか頭おかしい。

ホラー・オカルト

大きな事件が起きるわけでもなく、主人公に特別な何かがあるわけでもなく、神学校から紹介された神父による悪魔祓いを手伝いながら、主人公が色々と考える様が描かれる。テンポよく進むのでダレる事は無いけれど、ジャンルがホラーだからという理由だけで見たので、ずっと、この映画は何なんだろうという気持ちだった。何か、結局、主人公は小さい頃から悪魔に側をウロつかれていたみたいだけど、悪魔って神がいてこそっぽいのに、神を信じない主人公の側をウロウロしていて楽しいんだろうか。

海外映画

いつものマーベルコミック映画で可もなく不可もなく。ただ、主人公が寄生されるまでがクソつまらない。私生活も仕事もフワフワな状態の主人公が、後に敵対する相手の悪い情報を見つけてその辺を突くんだけど、当然、成功することもなく、逆に仕事を追われて恋人にもフラれて腐って云々という、もう、そんなの10分で済ませろよと言いたくなる展開が30分もある。確かに、合間に敵側の企みがちょいちょい挟まれるし、主人公以外の寄生された人の状態も描かれるんだけど、それすらも冗長な所が多い。

寄生された後からはちゃんとアメコミアクションをしていて一安心。主人公に寄生したやつが主人公に従順な良い子で、本当にこれがヴィランなのかと思うくらいだった。

ホラー・オカルト

『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』
日本語タイトルの所為でB級臭が凄い。スタンドバイミー風ホラーっぽく見せかけたギャグ映画だった。いじめっ子による暴行や暴言が割と胸糞。親が大体クズ。大きい音で驚かされることはあるけど、映像的な恐怖は全くない。

『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
ドラマ版は後編の失速具合が酷かったけれど、映画版は後編の方が面白かった。前編を覚えて無さすぎて、登場人物の事も何があったのかも分からない事だらけだったけど。なので、ちょこちょこ過去のシーンを入れてくれるのが助かった。全部思い出せたわけじゃないけど問題はなかった。

ペニーワイズって、子供相手にイキるだけの薄毛ピエロだと思っていたけど、普通に初対面の大人を殺したりするんですね。

映画祭り

『チャイルド・プレイ(2019年)』
主人公は子供だから迂闊なだけで悪い子じゃないし(母親が親である事より女である事を選ぶから捻くれた態度になるだけ)、チャッキーも製作側が勝手に行動の制限解除をしただけで悪の存在じゃないし(親友というのを過剰に解釈してトンデモな行動に出ているだけ)、親や環境を選べないのは不幸だよなと思う話だった。

『スレンダーマン 奴を見たら、終わり』
オカルトマニアと頭ゆるふわたちが自業自得で怖い目に合うだけ。画面が暗くてよく分からないシーンが多く、見ている側は怖くない。クソ馬鹿が当然の報いを受けるラストはスッキリするけど、基本、睡魔との戦い。邦題が完全にIT。

『NY心霊捜査官』
ビックリ演出はあるものの、無駄に大きな音で驚かす事が少ないのは良い。ただ、そんなに面白くない。自分みたいなせっかちからするとテンポも悪い。真面目に作ってそうなんだけど、何か、空回っているというか。もっと早くに神父と合流して、悪魔祓いとアクションを増やしたらもう少し良くなっていたかも。