映画祭り

『南極料理人』
おっさんたちの日常を切り取っただけなのに面白かった。小さなゴダゴダはあれど大きなトラブルがあるわけでもなく、ダメ人間はいるけどクソ人間はいないので微笑ましく見ていられる。ハラハラすることもなく終始穏やかな気持ちでいられるけど、盛り上がりには欠けるので、気付いたら終わってしまったという感じ。

『ザ・マジックアワー』
監督はずっと一人でハラハラドキドキしてるけど、役者本人が勘違いしたままだから、思っていたよりは緊張感が少なかった。茶番が酷過ぎて面白いかどうかは微妙。

『ステキな金縛り』
本当に落ち武者がいるから、いつもの勘違いによる綱渡りで無駄に緊張させられることが無い。見えようが見えまいが、周囲が割と状況を受け入れてくれるので、分かってもらえないもどかしさにイラつく事も無い。結構好き。

映画祭り

『蜘蛛の巣を払う女』
タイトルとあらすじでドラゴンタトゥーの女みたいだなと思ったら続編だった。キャストが一新されているので続編とはまた少し違うのかもしれないけど。前作もそうだったけど、最後の方になるまで退屈なシーンが多い。

『LUCY/ルーシー』
相変わらず演出がクドくてダルいシーンが多いけど、展開は気になるし、ベッソン演出を飛ばしちゃうのも勿体無いから、1.5倍速くらいで見ると丁度良いと思う。脳の10%云々に興味も知識もないので、そうなんだーと受け入れられたのが良かった。

『オールド・ガード』
裏切り者が裏切ったあとすぐ「気持ちが空回っただけで本当は良い人」になるもんだから、裏切ったことが物凄い茶番に見える。水の底にいる仲間に触れないまま進むから放置プレイで終わるのかと思ったら、最後に続編を匂わせる形で出てくる。全体としては悪くないのに話の持って行き方が残念だった。でも終盤の銃撃戦がスマートで格好良かったから全部チャラ。

映画祭り

『ディアボリカル』
そわぞわドキドキさせる事もなく、あっさり化け物が出てくるので全く怖くない。母子家庭で金が無くて困ってるのに働いてる描写がなかったり、子供が虐めっ子に抗議したら子供の方を叱ったり、そういう母親のクソさにイラっとすることの方が多かった。

『パラサイト・バイティング 食人草』
ほぼ全ての元凶がクソ馬鹿眼鏡女の所為というのが凄い。友人カップルがトラブルを引き起こす馬鹿代表だと思っていたら、主人公カップルの方が頭が沸いていて、友人カップルは寧ろ被害者な方だったり、元凶のクソ馬鹿眼鏡が生き残る胸糞エンドだったり、意味ありげに出てきた部外者は本当に単なる部外者だったりと、楽しいB級映画だった。

『エンドレス・エクソシズム』
騒がしいビックリホラー。時々ゾワっとする演出有り。ヒステリックでトラウマ持ちで依存症というお約束主人公。人が見てると霊安室で大人しくしているけれど、目を離すと直ぐに霊安室から出ていくアクティブ系悪魔。主人公が積極的に襲われない理由は明かされないまま。

日本映画

ドラマ版の記憶が女装殺人鬼しか残ってない状態で、誰がどんな立場でどういった繋がりがあるのかどころか、そもそも役者と登場人物の名前が一致すらしなかったので、ウィキペディアと睨めっこしながら見たらまぁ、時間のかかる事。退屈することなく見れたんだけど、面白かったというわけでもなく、へーそうだったんだぁという感想。

シーンの繋ぎ目で物語を飛ばし過ぎて、ん?となることがある。用心深い主人公がいて何で少女がアッサリ拉致られてるのとか、裏切り者をボコった後何で放逐してるのとか、颯爽と現れて助けてくれたけど新谷兄の目的は何だったのかとか、敵のアジトから普通に帰してもらえそうだったのに何で爆破させたのとか、本当、どうしてヘリポートまで辿り着けたのかとか、その炎の演出準備はどうやったのとか。まぁ、展開がグダらないから別に良いと言えば良いのかもしれないけど。

映画祭り

『ダレン・シャン』
捻くれた設定とかも無い、分かりやすいティーン向けのファンタジーホラーだった。原作が複数巻続いているから仕方ないにしても、ヒットしなきゃ続編なんて無理なのに、どうして1作目を続きありきの内容で作るんだろう。永遠に存在しない次作へ続くエンドで時間を無駄にした気分になる。

『マスターズ・オブ・ホラー』
演出はティーン向けなのに、内容はさほどティーン向けではなかったし、長編ホラーかと思ったら、短編オムニバスホラーだった。コンセプトをあらかじめ知っていたら楽しめたのかもしれないけれど、何も知らなかったのでずっとポカーンとしていた。

『ガールズ・リベンジ』
何故かホラー映画だと思って見たものだから、いつになったら怖くなるんだろうとずっと首をかしげながら見ていた。結局、ティーン向けのワケあり青春映画だったけど、主人公が非を認めて前に進もうと思うようになったなら良かった……のかな?