日本映画

『犬神家の一族 (1976年)』
原作では意味のあったスケキヨインザレイクが映画では無意味にされてしまって、あれでは静馬も浮かばれない。おかげで小夜子の「面白いことしてる」が完全に死体蹴り。

『悪魔の手毬唄(1977年)』
村の奥様の頭が弱くて驚く。恩田がクソなのは当然だけど、下半身の緩い女たちの所為で今回の惨劇が起こったわけで、子供たちが可哀想。

『獄門島(1977年)』
三姉妹が思っていた以上に頭がおかしくて、島の為には死んで良かったんじゃないかと思う。

『女王蜂(1978年)』
動機を母娘に対する異常な愛一本にしておけばいいのに、冤罪の復讐とか入れるから話がとっ散らかってしまっている。

『病院坂の首縊りの家(1979年)』
どうして強請った人が殺されている状況で新たに強請ろうと思うんだろう。自分だけは殺されない自信でもあるんだろうか。

海外映画

ちゃんとした職についていて、何か問題を起こしたわけでもないけど家族のことを考えて転職するという、パニック映画にあるまじきまともな主人公だった。災害が起こる確証が得られなくて避難がギリギリになったり、夫婦間が拗れた所為で家族別々の避難になったり、馬鹿な主要人物の所為で善良な他人が犠牲になったり、パニックでおかしくなる人がいたり等、お約束展開がしっかりと入っている楽しい映画だった。

ところで、自業自得で逃げ遅れた息子の所為で人が死に、死んだ人の家族がパニックを起こした結果、母親が殺人を犯したわけだけど、その辺を息子はどう背負っていくつもりなんですかね。他人を犠牲にしたけど家族は皆助かってよかったね!って喜んでる場合違うだろと思うのですが。父親は本当、単なる良い人だから、何だか可哀想。

ホラー・オカルト

最初は幽霊版MIBみたいな感じ。途中からは能力者が絡む刑事もの。幽霊が絡む事件を扱う部署という設定は大好きだし、登場人物に色んな背景があるのは良いんだけど、連ドラでスポットを当てて1話丸々使い切るような話を、1時間半程度の映画にブチ込み過ぎ。今回の話だけで言ったら、マスターに憑依されてる子は何か分からないけどそんな存在、程度で良かったと思う。何だったら、主人公の二人の母親の話だって無くても良い。母親に関する過去の後悔が物語の展開に何も影響してないのだから。あと、終盤の唐突なコメディ演出やまさかのルシファー落ちには何とも言えない気分にさせられた。

ホラー・オカルト

師匠が雑に死んだり、縄の登場が無理やりだったり、鼻水が出過ぎだったり、アクション系のシーンがギャグだったりするけど、でも、道士様という存在が出てくるだけで大体の粗がチャラになる。そして怖さもチャラになる。まぁ、そもそもが怖くないけど。道士様の活躍や儀式を期待する所為で、恐怖演出が鬱陶しく感じてしまう。そんな事より道士様を出せと。そういえば最後、道士様が完全に殺された状態だけど、今のご時世、犯人は悪霊ですとか通用するんですかね。

映画祭り

『超高速!参勤交代』
微笑ましいシーンだけでなく、当然、ハラハラするシーンもあるのだけど、トラブルがあっても皆が割と前向きなので、見ていて暗い気持ちにならないのが良い。訛りがなかなかで、たまに何を言っているのか聞き取りにくい時がある。今回は丸く収まったけど、悪い人たちが一掃できたわけではないので、何か不安。

『超高速!参勤交代 リターンズ』
基本はコメディなんだけど、敵側が恨み全開な所為で、前作よりも大分悲惨な状態になってしまって心が痛む。無理難題を知恵と運でどうにかするのが面白かったのに、戦うシーンが増えてしまって、違うんだよなぁとなる事がしばしば。演者が頑張ってるから見たけど、正直、飛ばしたくなった。

『殿、利息でござる!』
もっとガッツリお馬鹿なコメディ映画なのかと思ったら、あったかハートフルコメディだった。様々な思惑は有れど、皆で協力して宿場を救うという展開に心が温かくなりつつ、偶に挟まれるコメディシーンにフフっとなり、終盤は皆の想いに胸が痛くなり、最後はほんまに良かったなぁとしみじみする。