海外映画

面白かったです。敵のポンコツコンビの顔芸とか、唐突な愛の告白とか、赤い取り巻きのクソ格好良いアクションとか、メインと関係ない所ばかりだけど。事前にカイロ・レンの職場潜入を見たおかげで、カイロ・レンのポンコツっぷりも笑って許せた。ただ、ルークとレイのやり取りはダルかった。勝手にグダグダ悩んで本当の事を言わないって、せっかちにはじれった過ぎる。かつてルークがヨーダにやられた様に忍耐の修行だと思って耐えたけど、スターウォーズで人間の心の機微なんてうまく描けると思ってないし、実際、残念な結果になるんだから、ほのめかしつつ肝心な事は言わなかったり、核心部分をぼやかしたりして長引かせるのはやめればいいのに。

皆が色んな所で頑張った事が何の結果ももたらさないのって、何かね。皆が違う場所でそれぞれ命張って、それで一つの事を成し遂げるのが好きだから、ガッカリというか虚しくなる。

映画祭り

『ザ・ウォード 監禁病棟』
普通に面白くて飛ばさず真面目に見てしまった。舞台が精神病院なのと、病院関係者の患者たちへの対応である程度察しはついたけど、それでも先の展開は気になったし、ホラー部分ではちゃんとドキドキした。主人公がしぶといのも良い。ラストも予想してたのにまんまと驚かされた。

『ルーム205』
学生の日常シーンが長々と続くのが苦痛。30分以上経ってやっと人死にが出てまともに見れる内容になったけど、それでも飛ばし飛ばしじゃないとしんどかった。普通に殺人事件として警察も動いてるし、悪霊云々なんて通用しない状況で事件も解決してしまって、一体どうするんだろうと思っていたら、一応、ホラーらしくちゃんと病んで終わっていたのはまぁ良かった。

『デッド・ノート』
死神無双の話かと思ったら、死神は罪人を集める事と魂を回収する事しかできないから、始末自体は主人公に丸投げする話だった。前半はくっそダレて何回か意識を飛ばしたけど、後半は結構良かった。上半身裸のランボースタイルに有刺鉄線を巻きつけるという、エキセントリックな姿で再登場する上司がド変態過ぎて色々と持っていかれたけど。幼い頃の主人公に一目惚れしたものの、ロリはよろしくないから大人になるまで我慢した死神も、紳士に見えて立派な変態だと思う。

海外映画

『シャークネード エクストリーム・ミッション』
銃の角度と鮫の位置が合致してないとか、分厚いコンクリートをブチ破って入ってきた鮫が死んでないとか、今更ツッコミ入れても仕方ないんだけど、ドラマ部分が飽きて眠くなるくらいに蛇足的だから、そんな「今更」な部分が気になる。チェーンソーがライトセーバーになったり、鮫が無傷で宇宙に辿り着いたり、主人公がジェットコースターから吹っ飛ばされても掠り傷一つなかったり、妊娠中の奥さんが義手で無双した挙句に鮫の体内で出産したりするけど、きっとあの世界ではそれが普通なんだろうな。

『シャークネード4(フォース)』
模倣に定評のあるアサイラム。清々しいくらいに有名映画からパクリ三昧だよ! 自社オマージュも忘れない。ラバランチュラのコルトンも出てくるよ! 資金が増えても資料映像は使う。当然CGもチープだよ! 主人公一家以外は容赦なく殺していくスタイルも健在。嫁も元気にサイボーグと化してるよ! 今回も「そんな気がする」対処法でシャークネードを破壊。鮫を使って蘇生処置だってしちゃうよ! ……もう私、何が普通か分からない。

海外映画

予想以上に酷い。展開も捕食シーンも悉く酷い。けど嫌いじゃない。科学的根拠?そんな気がするってだけで十分だ!というシャークネード対策も酷くて好き。ダンダンダダダンダダダダン!シャーク!のテーマ曲がクセになる。

『シャークネード』
主人公の驚異的な身体能力や、どんな状況にも瞬時に対応できる適応力、宇宙人の襲来も予想して準備を怠らない用意周到っぷりが見どころ。同じシーンでもカットによって晴れたり曇ったり雨が降ったりするのとか、人物も一緒に映る状態の車内からは基本外が見えないのとか、本当、雑すぎて笑いが出てくる。もちろんB級映画なので資料映像もある。

『シャークネード カテゴリー2』
鮫ファイヤー!カットによって天気が変わらない!車内から外が見える! 当たり前の様に「鮫を伴った南風」や「1時間に50ミリの鮫」というフレーズが出てきたり、鮫がピンポイントで人間に突っ込んできたり、有能な馬鹿が大活躍したり、シャークネードに乗って空を舞ったりする素晴らしいB級映画でした。本当、酷い。良い意味で。

ホラー・オカルト

幽霊がメインのビックリホラーかと思ったら、悪魔祓いの話だった。後半の失速具合が半端ない。悪魔祓いの儀式とか馴染みないし、やたら仰々しくて好きじゃない。あと、老人ホームに行くレベルのお年寄りが悪魔に襲われたり化け物になったりするのって、怖いというよりも老体に鞭打つ感じが辛いからやめてほしい。

一人っ子かと思っていた主人公が実は双子だった(片方は胎内で死亡)という展開から、双子が鍵のミステリ要素でもあるのかと期待していたら、双子は鏡で、その鏡を通して悪魔がこの世に現れるという、単なる通り道で大した意味がないと分かった時のガッカリ具合といったら。呪いの始まりはアウシュビッツなので、双子が絡むのはいいんだけど、主人公の亡くなった兄弟自体に意味があるように話を持っていく必要はないと思う。やたら主人公が双子である事に拘ったのは多分、最後の「主人公もまた悪魔の通り道になる双子を妊娠してしまった……!!」というオチをやりたかっただけなんだろうな。