映画祭り

『バイバイマン』
名前がダサい。存在を知るとアウトというのがフレディを髣髴とさせる。フレディはアクティブに殺しに来るけど、バイバイマンは幻覚幻聴で自滅を誘う感じ。幻覚幻聴の所為で疑心暗鬼になったり、言ってる事が信じてもらえなかったりで苛々多め。詰めが甘い主人公にはガッカリ。本当、冒頭のオッサンは英雄だと思う。

『23:59』
軍事訓練所で細マッチョやデブやガリが怖い目にあう、色んな宗教ごった煮映画。降霊術をやったり、悪魔祓いをやったり、夜間に自由に出歩いたり、皆が霊を信じていたりでツッコミ所満載。恐怖演出が嫌がらせじみてて面白い。やられたら怖いだろうけど、見てる分にはフフっとなる。意味深なオープニングと内容に一切の繋がりがなかったのが残念。

『スガラムルディの魔女』
ホラーコメディらしいけど、ホラー要素のある汚いコメディといった感じ。倍速で十分な内容だった。周囲が流れを壊す発言でボケようとしるのに、主人公がすぐに相手をどついて中断させるから何だか冷める。

ゲーム感想

マイクラ程自由に物を作れないし、やる事も割と決められているけど、自由すぎるとどう動いていいのか分からない指示待ち人間には丁度良い窮屈さだった。窮屈な中で、どうにかして自分の変な拘りを入れつつ快適な状態を作るのが楽しい。ただ、物作りに夢中でストーリーはよく覚えてない。

エリアがステージ制なのは正直微妙。散々集めた素材はもちろん、家具や装備、各種レシピまで初期化。のんびり素材集めや拠点の改造ができる快適な状態から一転、食べ物にすら困る様になる。素材や食料を一から集め、かろうじて残っている知識でチマチマものを作って……という、最初と同じことを繰り返さなくてはならないのはちょっとした苦行。

空間(主に奥行き)を認識しにくい身には、戦闘や急いでブロックを積み重ねたりする場面が辛かった。武器の当たり判定が結構狭くて、思ったより近づかないといけないのだけど、近づきすぎてダメージを食らうこともしばしば。戦闘は俯瞰視点じゃないとまともに戦えなかった。仲間を連れまわせるステージでの戦闘は楽だったけど、仲間が邪魔でブロックが積み重ねられない事が多々あった。自分だけ進むと仲間は迷子になってオロオロしてるし。ある程度離れたら勝手にワープしてきてくれればいいのに。

海外映画

過去のしがらみから仕事を引き受けたら、任務完了後に用済み認定されたツイてない愛されウィックの話。残念ながら今回の愛され度は低め。殺した相手側からも、殺しの依頼者からも狙われててんやわんや。いつでもボロボロの伝説の殺し屋は、今回もうっかりさんで詰めが甘い。殺しは嫌だと言いながら復讐にはノリノリなところも変わってない。引退すると言いながら殺し屋家業の備品はちゃんと保管してあるし、完全に引退するする詐欺状態。

伝説になる程の最強の殺し屋なのに、相変わらず力技メインでスマートさがない。でも、殺し屋界の愛されキャラなので許してしまえる。いやまぁ、大勢の中で瞬時に敵を察知して動けるし、周囲を囲まれても確実に処理していけるし、充分凄い殺し屋なんだけど、役者から滲み出る必死感の所為でスマートに見えないんだよなぁ。

ジョンを罠に嵌めておきながら、ジョンがお怒りだと知ると慌てて大量の殺し屋にジョンの始末を依頼するとか、怖いなら最初から手を出さなきゃいいのに、どうしてこうも復讐対象者は考え無しなんだろう。

ホラー・オカルト

B級だと思っていたら良作だった。ビックリポイントは少な目だけど緊迫感はちゃんとある。尺を稼ぐために喚いたり喧嘩したりするシーンが無いので苛々せずに済む。ジェーン・ドゥの正体や、爺さんばかり痛めつけられるのにも理由があったので、ホラー映画にありがちな、何故こんな事になったのか分からなくてもやもやする感じが無い。メインの登場人物が爺さんと青年のみというのも珍しくて良かった。序盤以降、女の悲鳴を聞かないホラーとか初めて。

ホラーとしては正しい設定なんだけど、何の落ち度もないのに、偶然、呪詛アイテムと接してしまったがために呪い殺されるとか、なかなかに酷い。ただ殺すんじゃなくて、嫌な思いを散々させた挙句というのがもう。おかげで後味が悪い。

ジェーン・ドゥに火を放ったら予想以上に燃えたので割と冷静に消火器で消すのとか、登場人物が異常事態に慣れちゃって段々驚かなくなるのに、見てる側はいつまでもビクってなるから何だか恥ずかしかった。

海外映画

評判ほど悪くないけど、ちょいちょい眠くなる時がある。そして、いつも以上に解決しない。強さに安定感のない主人公と、そもそも強さを感じない人間兵器の追いかけっこは、クライマックスなのに見ごたえが無くて困る。で、盛り上がらないままふわっとエンディングを迎えるし。感情の無い最強の人間兵器とは何だったんだ。

アルティメイタムのエンディングを覆すようなバッドエンドは、ハッピーエンド至上主義としては嫌だけど、ボーンシリーズにおいてはCIAのゴミクズっぷりがよく分かるから悪くないと思う。ジェイソンたち工作員が何故ハイスペックなのか理由があったのは意外だった。他の映画の特殊工作員と同様、元々素質のある人が訓練によってハイスペックになっただけだと思っていたので。