ホラー・オカルト

霊幻道士シリーズを見ていると、配役にとんでもなくテンションが上がる。ただ、オープニングからバッドエンド確定の雰囲気で、実際、明るくなる要素が全く無いので常に鬱。まぁ、常に鬱なのは霊幻道士と違って純粋なホラー映画だから仕方ないとしても、肝心のホラー部分が欠片も怖くないから困る。双子のアクロバティックな動きを見ながらアクサラさんを思い出してフフっとなる始末。

道士の中二心をくすぐる小道具とアクションを期待していたけど、なんかこう、思っていたのとは違っていた。道士二人の共闘も霊幻道士の方が面白いし、格好も良かった。もち米も話に出てくるだけだし、墨壺もダメージを与えるあの演出が良かったのに、単なる丈夫な糸になってるし。道士の衣装を帽子付きで着てる姿や、もち米で火花が散ったりするのが見たかった。

オープニングやラストに霊幻道士1の曲をアレンジして流すのは良かった。使いどころを間違えなければ、あんなに暗い気分になる曲なんだな、あれ。霊幻道士ではドジっ子女幽霊のテーマとしてギャグ曲のイメージが強かったのに。あと、序盤で、霊幻道士のメガネ道士役の人が飛び出してきたシーンが格好良くてテンションがあがった。その後すぐパンツ姿に気付いて真顔になったけど。

ホラー・オカルト

画面が暗かったりカメラアングルが悪かったりで、何が起こってるのか分かり難かった。主人公たちは死にかけの状態で生と死の中間世界にいて、謎の存在に襲われると現実世界に戻るとかだろうと適当に予想をしながら惰性で見ていたら、残り10分の種明かしで予想を外されて面白かった。あー、そっちだったかーという感じで。伏線もしっかり目立つように張ってあったし。メインで動く人たちは今の人数でいいけど、スポットを当てる人物を決めて掘り下げたら、ダレる前半も楽しめたかもしれない。ただ、そうするとネタバレ部分が予想しやすくなって微妙になるかもしれないけど。

ホラー・オカルト

効果音がうるさい。BGMの使い方がうんこ。最初の人が殺されるまで時間かかりすぎ。でも、一人死んでからは一気に面白くなった。女たちがギャーギャーうるさいけど。母親が死んだあたりから恋人が怪しくなってきて、弟の行動にも怪しさが出てきて、弟の恋人なんて最初から怪しくて、どの辺がサプライズなんだろうなと思っていたら、ヒロインの設定がサプライズだった。序盤なんて負ける気がしないレベルで頼り甲斐あるし。あのヒロイン、自爆で負傷しなければ終盤もっと無双してたんじゃなかろうか。それにしても、あんな状況でヒロインだけ生き残ってたら、まず疑われるよな。実際、犯人たちを皆殺しにしてるわけだし。犯人に対して仕掛けた罠で警察官も死なせてるし。

ホラー・オカルト

そこそこ面白くて予想外だった。アメリカホラーお約束の、悪魔相手に肉弾戦になるノリ、嫌いじゃない。おかげで最後は完全に拳でファイティング。鏡が弾けた時に取り込まれて肉弾戦が可能になったとかなら納得いくんだけどな。それにしても、キーファー・サザーランドが主人公というだけでホラー感が無くなる。オカルトシーンが出てきても謎の組織に狙われる刑事の話にしか見えないし、ホラーな展開も薬中主人公が錯乱してるか、あるいは犯人の罠的な何かにしか思えないし。吹き替えで見たから怖さや緊迫感が感じられなかっただけかもしれないけど。

元同僚が主人公の頼みに対して何も言わずに手を貸してくれる聖人なもんだから、どこかで死んでしまうんじゃないかと思ったけどそんな事はなかった。良かった。

ホラー・オカルト

序盤でグループを引っ掻き回す役として出てきた奴が、終盤は普通に皆を助けてて、最終的に自己犠牲までしちゃうもんだから、何かエピソードをゴッソリ見逃してるのかと思った。多分、和気藹々としてたシーンで皆仲良くなっていったんだろうな。そこまで絆を深めていく程のシーンには思えなかったけど。でもって、黒人の警察官にゾンビの血が傷口を介して入ったわけだけど、その辺については全く触れずに終わってしまって、あの一連の演出は何だったのかと不思議でならない。元々ゾンビ映画に恐怖は求めてないけど、ハラハラもドキドキもないのはさすがにガッカリ。ゾンビたちが元気よく走り回る以外は割と評判良かったんだけどなぁ。

ついでに、ハートフルなゾンビ映画というよく分からない説明に釣られてゾンビランドも見ました。確かに、ほっこりしたエンディングを迎えたけど……まぁ、つまんねぇわな。