1~4と新を一気見したけど、大人になってから見ると鬱陶しいシーンが多くて結構辛い。ベビーキョンシーは出てくる意味がないし、子供たちは親方キョンシー退治を何度も邪魔するし、テンテンだけ何故かやらかしても怒られないし、子供向けなのに変な下ネタ入れてくるし。小さい頃は子供の可愛らしいアクションも格好良く思えたし、場面にそぐわない過剰な吹き替えでも楽しかったし、見るに堪えない茶番展開でもワクワクできたんだけど。ただ、今でも道士様の無駄な動き満載の儀式は面白いし、火とか火薬とかワイヤーとか、アクションにガッツリ体を張っているのは凄いなとは思う。
シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション
原作をある程度知っていると、おっと思う所が出てきて楽しい反面、原作の設定やエピソードを詰め込み過ぎて、複数の話をザッピングしている気分になってしまう。予備知識がほとんど無い方が、そういう演出だと思って流して見ることが出来そう。でも、キャラクターの雰囲気も話のノリも違和感なく見ていられるし、アクションも面白かったり格好良かったりで楽しめた。下ネタが原作よりも多くてちょっと辛かったけど。原作リスペクト映画だという話だから吹き替えで見たけど、BGMにアニメ版の曲が出てきてちょっと嬉しかった。でもあれ、吹き替えだからアニメに寄せてるだけで、字幕だったら違うBGMだったりするんだろうか。
THE WAVE
ちゃんとした職についていて、何か問題を起こしたわけでもないけど家族のことを考えて転職するという、パニック映画にあるまじきまともな主人公だった。災害が起こる確証が得られなくて避難がギリギリになったり、夫婦間が拗れた所為で家族別々の避難になったり、馬鹿な主要人物の所為で善良な他人が犠牲になったり、パニックでおかしくなる人がいたり等、お約束展開がしっかりと入っている楽しい映画だった。
ところで、自業自得で逃げ遅れた息子の所為で人が死に、死んだ人の家族がパニックを起こした結果、母親が殺人を犯したわけだけど、その辺を息子はどう背負っていくつもりなんですかね。他人を犠牲にしたけど家族は皆助かってよかったね!って喜んでる場合違うだろと思うのですが。父親は本当、単なる良い人だから、何だか可哀想。
レディ・ガイ
男性時の姿が胸を平にして髭と男性器を生やしただけという、割と雑な姿だった。腕と背中から腰にかけてのラインが女性的な綺麗さなので、男性というには無理がある。折角、男の時も女の時も裸を晒しているのにちょっと残念。元々、中性的な男という設定だったら、男性時のシーンを女性のキャストでやってもここまでの違和感はなかったかもしれない。
もっとがっつりとアクションがあると思っていたら会話シーンがメインだった。殺し屋の独白の合間に、復讐としてちょっとした銃バンバンがある程度。あとは医者と精神鑑定の人の会話くらい。そんな感じなので、最初はネタにもならないダメ映画かなと思ったけれど、過去の殺し屋の話と現在の医者のシーンを交互に描きながら繋がりをジワ見せしてきたり、医者の思考がそもそもおかしい所為で、実は主人公は存在しないんじゃないかと疑わせたり、意外に結末が気になる展開だった。
ヴェノム
いつものマーベルコミック映画で可もなく不可もなく。ただ、主人公が寄生されるまでがクソつまらない。私生活も仕事もフワフワな状態の主人公が、後に敵対する相手の悪い情報を見つけてその辺を突くんだけど、当然、成功することもなく、逆に仕事を追われて恋人にもフラれて腐って云々という、もう、そんなの10分で済ませろよと言いたくなる展開が30分もある。確かに、合間に敵側の企みがちょいちょい挟まれるし、主人公以外の寄生された人の状態も描かれるんだけど、それすらも冗長な所が多い。
寄生された後からはちゃんとアメコミアクションをしていて一安心。主人公に寄生したやつが主人公に従順な良い子で、本当にこれがヴィランなのかと思うくらいだった。